他人に管理されたがる
不満だけ出てくる
自分の領域を限定する
無責任に意見を言ったり、無関心で周囲の事に踏み込まない。
今始まったわけじゃないけど、誰でもこんな一面があって、自分以外のところに押し付けたくなる。
みんな弱いから、頑張るしかない。頑張るのは大変だし、頑張るのは孤独。孤独だから仲間が欲しくなる。その一つの形が愛。愛を求めて見つけた愛に束の間の休息を求める。
やった事ではなく、なぜやったか?を知りたい。どうせ知るならね。
放送中止カップヌードルCMの"おバカ"が許されない息苦しさ
04.16 05:00ダイヤモンド・オンライン
乙武洋匡氏の不倫が報じられたとき、奇しくも作家の林真理子さんと瀬戸内寂聴さんが別媒体で同じことを言っていた。どうしたらセンテンススプリングに書かれないかと芸能人に訊かれるたびに、林氏は「センテンススプリングの記者になれば書かれない」と応えているそうだが、彼女は「乙武さんも“作家”だったらこんなに騒がれなかっただろうに」と言うのである。ほんまかいな?
〈作家はもともと地味な職業ゆえに、何があっても世間から興味を持たれることはない。また、まともな人種だと思われていないから、スキャンダルがあってもへっちゃら〉
実に興味深いことを林氏はエッセイに書いた。林氏はどうやら“乙武応援団”でもあるらしく、こんなことまで綴っている。
〈(前略)「乙武くん、よくやった」という思いがわたしの中に出てきたのも確かなのである。だって乙武くんは足も手もない。かなり重度のハンディキャップである。それなのに奥さん以外の何人もの女性を口説き、モノにしたのである(中略)
「奥さんは泣かせただろうけど、モテるのは仕方ないよねー。ま、よくやったよ」
と、わたしは彼の肩を叩いてやりたい(後略)〉(週刊文春4月7日号)
ほお。このように、不倫で女房を泣かせた男を林氏は讃えた。
瀬戸内寂聴氏も“乙武応援団”のおひとりのようだ。
〈(前略)ずっと陰ながら好意を抱き続け、その幸福を祈っていた乙武さんが、突然不倫の不行跡を暴かれ、週刊誌に書きたてられ、マスコミに非難されている(中略)
これから生きのびるには、小説家になるしかないのでは。小説家は不倫をしようが、色好みの札つきになろうが、その恥を書きちらして金を稼いでもどこからも文句は言われないよ〉(朝日新聞4月8日)
こちらも、何人と不倫しようがクリスマスに女房子どもを放っといてチュニジア~パリの不倫旅行を楽しもうが作家なら誰からも咎められないと言っておられるのだが、さすが、若かりしころ3才になる娘を捨て、夫の教え子と駆け落ちした瀬戸内さんだからこその説得力だ。
だが、多くの人は、林氏や瀬戸内氏のように、不倫に寛容ではない。
先日、日清食品・カップヌードルのテレビCM「OBAKA's UNIVERSITY(おバカ大学)」シリーズがわずか10日で放送中止に追い込まれた。正しくは、日清食品が放送中止を決めたのだけど。
日清食品は、HPに『カップヌードルのCMに関するお詫び』を掲載した。
〈この度、3月30日より開始いたしましたカップヌードルの新CMに関しまして、お客様からたくさんのご意見をいただきました。
皆様に、ご不快な思いを感じさせる表現がありましたことを、深くお詫び申し上げます。皆様のご意見を真摯に受け止め、当CM、「OBAKA's UNIVERSITY」シリーズの第一弾の放送を取り止めることに致しました。
今回のCMのテーマであります、「CRAZY MAKES the FUTURE.」のメッセージを伝える「OBAKA's UNIVERSITY」シリーズは、若い世代の方々にエールを贈ることが主旨であり、今後も、そのテーマに沿って、このシリーズをよりよい広告表現で、引き続き展開してまいります。この度は、誠に申し訳ございませんでした〉
不快な思いを感じさせる表現とは何なのか――?
CMは“おバカ大学”が舞台になる。学長はビートたけし氏。学長が言う。
「ばかになる。それは、自分をさらけ出すことだ」
すると、車輪をつけたバスタブを押す学生らが映し出される。熱湯風呂のパロディのようだが、バスタブには二人の学生が浸かっている。キャンパスでは、両手にヤカンを持ったチアガールが練習している(お湯+ヤカン → カップヌードルの意味なのかも)。
続いて、おバカ大学の教授陣が紹介される。
機械工学部・小林幸子教授のスローガンは、衣装は建設するものへ、だ。小林教授が講義で言う。いい? 人の心は、一瞬でつかまなきゃダメなの、と。
生物学部・ムツゴロウ教授は大蛇を肩に巻いて生徒に体験談を語っている。もう息ができなかったよ。噛まれてね、初めてわかることもあるんだね、と。
そして、危機管理の権威と謳われる心理学部・矢口真里准教授の講義だ。生徒たちを前に、矢口准教授は熱弁をふるう。
「二兎を追う者は、一兎をも得ず。臨床データもあります」
最後は、二人羽織でピアノを弾く芸術協力学部・新垣隆教授だ。長髪に眼鏡姿で、どことなく聴力が全くない作曲家を思わせる風貌の生徒を新垣教授は個人指導しているのである。そう、その調子。肩の力を抜いて、と。
教授陣を紹介しながら、たけし学長のナレーションは続く。
〈ばかになる。それは、自分をさらけ出すことだ。
しがらみなんかとっぱらって、常識なんか忘れたふりして、あんた自身の生き方を貫くってことなんだよ。
世間の声とかどうでもいい。大切なのは、自分の声を聞くってことだろ。
お利口さんにゃあ、時代なんか変えられねえよ〉
ここで、矢口准教授が叫ぶ「やっちゃえ、皆さん」
コマネチのポーズを取りながら、たけし学長も言う。
「諸君、いまだ。バカやろう。バカ野郎」
ざっとこんな感じのコマーシャルなのだが、この展開のどこに“不快な思いを感じさせる表現”があったのか――?
出演者には、全員、ワイドショーを騒がせた“過去”がある。
たけし学長には講談社を襲撃した“フライデー事件”での逮捕歴(懲役6ヵ月、執行猶予2年)があるし、個人事務所元社長の解任騒動で揉めた小林幸子教授は紅白連続出場が33回で途切れ、以降3年間お呼びがかからなかったつらい時期がある。ムツゴロウ教授は虎とじゃれて中指を食いちぎられたり、アナコンダを肩にかけたら絞められてあやうく落ちる寸前だったり、多大な負債を抱えムツゴロウ王国を閉園したりもした。
矢口真里准教授は夫婦の寝室に間男を連れ込んだところを帰宅した夫に見つかり離婚、芸能活動も一年間自粛した。新垣隆教授はゴーストライター問題が発覚し、教鞭を執っていた大学を退職。皆に、暗黒歴史と言ってもいい過去があるのだ。
臑に傷持つ身の彼らを起用した理由を、日清食品はこう説明していた。
「人間は誰だって一度や二度の失敗はする。『何かに夢中になってバカになる力』『たとえ失敗をしても、這い上がる力』。いま求められるこの二つの力を、説教臭くなく、カップヌードルらしいユーモアでメッセージしたい」
だが、そのユーモアを一部の視聴者が理解することはなかった。
もちろん、この“攻め”のCMを称賛する意見も多数あるのだが、それ以上に日清食品に寄せられるクレームのほうが多かったようだ。とりわけ、自身の“不倫経験”をネタにした矢口准教授に向けられた苦情は大層なものだったとのことだ。二途を追う者は――、の台詞は“男漁り”を表し、やっちゃえ、皆さん――、は不倫を奨励しているように聞こえるのだという。
台詞の本来の意図は違うのだが、視聴者は勝手な解釈をしてしまった。日清食品の関係者が言う。
「これがいちばん一般視聴者をカチンとさせてしまった。日清食品は社長・会長がお客さまからのクレームを逐一把握できるシステムになっている。キャストとは年間契約していましたが、トップの鶴の一声で中止が決定しました」
芸能ジャーナリストの二田一比古氏は、矢口准教授に批判が集中する理由をこう解説した。
「矢口さんの場合、妻が夫の留守を狙って自宅に男を連れ込むという類を見ない不倫劇でした。トラブルに巻き込まれたというより巻き込んだ張本人。それをネタにしてCM出演となると批判は大きくならざるを得ないでしょう(後略)」
広告代理店勤務の女性も、矢口准教授の起用には手厳しい。
「あれだけ世間を騒がせておいて堂々と大手企業のCMに出演していることに、反感を持つ女性は少なくありません。美人でもなくスタイルがいいわけでもない“憧れる要素ナシの女”が成功する姿には、どうにも許せないという声も聞こえてきます」
矢口准教授は、今回のCM出演について、ブログに喜びを綴っている。
〈このお話をいただいた時は、嬉しすぎて一人で泣きました
私でいいのでしょうか? って何回も聞きました
日清食品さんからの優しくて熱いお手紙をいただきました
本当に本当に ありがとうございます
家族も友達も、もちろん私の周りのスタッフさん達も、みんな喜んでくれました〉
彼女にすれば、2014年の復帰以来、初めてのCM出演でもあった。
CMの放送中止で矢口さんやスタッフの喜びは打ち砕かれたが、日清食品に苦情を申し立てた視聴者たちは、本当に彼女の不倫が許せなくてクレームをつけたのだろうか。クレームの電話を入れるのはかなりのエネルギーを要すだろうと思うのだが、では、どんな人がクレームをつけているのか?
純粋に、矢口真里さんの起用には問題があると思い、問いあわせてくる視聴者もいるだろう。
だが、中には“ただ怒りたいから”という簡単な理由だけで矢口真里さんを標的にしている人もいないわけではないようにも思える。広告代理店勤務の女性が言ったように、美人でもなくスタイルがいいわけでもない“憧れる要素ナシの女”が成功する姿が許せないと思っている視聴者もいるのだ、きっと。
もしかしたら、不倫女のカムバックが気に入らないという人もいるかもしない。
ベッキーとゲスの絵音くんの不倫が発覚して、宮崎謙介元議員の不倫がスッパ抜かれ、米米CLUBの石井竜也氏も不倫、桂文枝師匠の20年越しの不倫も写真誌に撮られて、乙武洋匡くんの不倫旅行も週刊誌のトップを飾った。英孝ちゃんや明るい安村もやっちまった。今年は不倫の当たり年だ。
ワイドショーも彼らを取り上げなくなったころ、ちょうどいいときに矢口真里さんがCMに出てきたものだから、こいつはけしからんと声高に叫んで鬱憤を晴らしているだけの人もいるんじゃないだろうか。罵詈雑言を吐き、SNSを憂さ晴らしのツールにしている人たちと、それはとてもよく似ている。
二兎を追う者は一兎をも得ずなんて台詞は、夫のある身で“間男連れ込み不倫”をした矢口真里さんにしか言えない台詞だ。彼女が口にするからこそ面白いのであり、取り返しのつかないことをした過去の自分を笑うような演出があのCMを際立たせていたのだが、どうやら、“ばかになる。それは自分をさらけ出すことだ”と言った学長の言葉がわからない人がいたように思えてならない。
自分をさらけ出した出演者たちに、でかした、と言ってやる人はいないのか。
視聴者のクレームを受け入れ、CMの放送を中止した日清食品は、お客さま第一のお利口さんな企業なのかもしれない。不倫タレントをCMに起用するなんて言語道断だとクレームを入れた視聴者も、やや四角四面な思考性ではあるが、悪しきことを嫌うお利口さんなのだろう。
でも、たけし学長は言っているよ。
お利口さんにゃあ、時代なんか変えられねえよって。
参考記事:朝日新聞デジタル:4月8日
ビジネスジャーナル:4月8日
デイリーニュースオンライン:4月14日
週刊文春:4月21日号他
0コメント