10代の向こう見ず 原因は脳の「ミスマッチ」

脳みその話ってなぜかすごく惹かれてしまう。そのこと自体も脳のメカニズムと関係あるんだろうな。
人は全て脳が起点になって行動している。意識、無意識含めて。だから脳に刺激を与えられればもっとも支配的な存在になり得る。
そのやり方を、自分の脳で考えてわかるだろうか?わかりそうなもんだけどな〜^^;

2016/1/30 6:30
 10代の脳は子どもの脳とも大人の脳とも異なる働きをするように進化の過程で作り上げられてきたようだ――。10代の若者が向こう見ずな行動や攻撃的な行動をとったり、大人から見ると不可解な振る舞いをしたりするのは、脳に何らかの欠陥があるからだと神経科学者は説明してきた。ところが、過去10年間の革新的な研究によって、この見方が誤りであることがわかってきた。
■2つの部分で発達に時間差

MRIの普及などによって、若者の脳の解剖学的・生理学的研究が進み、その詳しい姿が見えてきた(イラスト:FOREAL)
 16歳の脳が8歳の脳とは異なっていると聞いて驚く10代の若者の親はほとんどいないだろう。だが、この違いを科学的に明らかにするのは容易ではない。近年、MRI(磁気共鳴画像装置)の普及などによって、ようやく若者の脳の解剖学的、生理学的な特徴が見えてきた。
 現在、米国などでは何千人もの双子や個人を生涯にわたって追跡する研究が進行中だ。そうした研究からわかってきたのは、脳は青年期にサイズが大きくなることで成熟するわけではないということだ。
 若者の向こう見ずな行動は「大脳辺縁系」と「前頭前皮質」の2つのネットワークの間で成熟時期のずれがあることに起因しているようだ。大脳辺縁系は感情をつかさどる領域で、思春期に急激に発達する。一方、健全な判断と衝動の制御を促す前頭前皮質は、大脳辺縁系よりも遅れて成熟する。
 実際、前頭前皮質は20代になっても顕著に変わり続けていることが明らかになっている。さらに、最近は思春期の開始時期が早まる傾向にあり、この「ミスマッチ期間」が長期化している。
■カウンセリングに役立つ
 10代のユニークな脳への理解を深めることは親や教師、カウンセラー、そして若者自身を助けることにつながる。危険を冒したり、刺激を求めたり、親に背を向けて仲間に向かうなどの行動は、認知や感情に問題がある兆候ではないことがわかるだろう。こうした行動は脳の発達の自然な結果であり、複雑な世界をうまく生き抜いていく方法を学習中の若者にとって正常な行動なのだ。
 だが、そうした行動の中には、危険信号を発しているものもあるかもしれない。脳研究の知見を生かせば、一見、異常に思えるような行動でも、それが年齢相応のものなのか、病気の兆候なのかを区別できるようになる。10代の若者の薬物依存や性感染症、交通事故、望まない妊娠、殺人事件、うつ病、自殺の発生率を下げることにもつながりそうだ。
(詳細は25日発売の日経サイエンス2016年3月号に掲載)

0コメント

  • 1000 / 1000